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こんなお悩みはありませんか?

外反母趾イメージ

外反母趾になっている方の悩み事で挙げられるのは7つあります。

母趾(足の親指)の付け根に痛みが出るようになった

かかとやふくらはぎに痛みやむくみが出るようになった

靴下の内側に穴が空くようになった

明らかな母趾(足の親指)の変形が見られるようになった

巻き爪になりやすくなった

肩や腰、膝が痛むようになった

足の裏にタコやウオノメができやすいようになった

などの症状があるときは、外反母趾の可能性があります。

外反母趾で知っておくべきこと

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母趾(足の親指)のつけ根が飛び出し、その先が同じ足の小指側に曲がってしまった状態を外反母趾といいます。

外反母趾は初期の状態で治療を行えば、保存的な施術方法のみで日常生活を快適に過ごすことができます。しかし、初期の段階で治療を開始せず、そのまま放置すると変形が進行し、手術が必要になることがあります。

成人の約30%に見られ、日本人が靴を履くようになってからは代表的な足の疾患となり、痛みを抱えながら過ごしている方も多く、非常に身近な症状です。

また、外反母趾だと思っていたら、関節リウマチなど他の病気が原因で母趾の変形や痛みを感じることもあるので、しっかりとした診断が重要です。

症状の現れ方は?

●関節の脱臼
症状が進行すると、人差し指や中指の下に親指が入り込んでしまいます。変形がひどくなると関節が脱臼することがあります。癖がついてしまうと自然に回復することは難しく、手術を検討することもあります。

●胼胝(べんち)の形成
足の裏に胼胝(べんち)というタコのようなものが形成され、痛みを感じることがあります。胼胝は、外反母趾によって足の横アーチ機能が失われ、足の骨頭に負担がかかるために生じると考えられています。

●バニオンの発生
靴と親指の付け根が擦れると、「バニオン」という皮下滑膜包炎が発生し、痛みや腫れ、熱感などが生じることがあります。また、知覚神経が圧迫されることで親指がしびれることもあります。

その他の原因は?

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●ハイヒール
かかとの高い靴を履くと、身体の重みを前足部のみで支える必要があります。かかとが高くなるにつれて前足部にかかる負担は大きくなり、4cmのヒールで1.5倍、10cmのヒールで3倍以上の負荷が前足部にかかるといわれています。裸足の場合、前足部は扇状に広がることで力を分散させようとします。しかし、足先の狭い靴を履いていると、指先が広がるスペースが確保できないため、親指が人差し指の方向に不自然に曲がってしまいます。この状態が続くと次第に癖がつき、外反母趾となります。

●関節リウマチの合併症
関節リウマチは関節を破壊する病気です。足関節の炎症や靭帯の緩みが起こり、足のバランスが失われることで外反母趾になる可能性があります。

外反母趾を放置するとどうなる?

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外反母趾を放置すると、初期の状態で見られた足の親指の変形が悪化し、親指がさらに人差し指側へ向いていきます。特によく見られる症状としては、以下のようなものがあります。

・長時間歩いた際に痛みが出る
・靴を履く際に変形部分が靴に当たり、痛みが出る
・親指が常に人差し指にぶつかり、かぶれたり痛みが出る
・親指の爪が変形する

初期の段階では保存療法で軽減が期待できる可能性がありましたが、変形が進んだ場合は、完全に回復させるには手術が必要になります。

サイズの合わない靴をそのまま履き続けたり、ヒールを長時間・高頻度で履いていること、外反母趾の家族がいることなどの理由で、外反母趾はさらに悪化していきます。

外反母趾は自然に治癒することは見込めません。そのため、放置すると徐々に悪化していきます。足の親指が外反する変形自体は手術以外では治すことはできませんが、変形の進行防止や痛みの緩和は手術なしでも充分に可能です。

外反母趾の3大要因は、女性・遺伝(家族に外反母趾がいる)・ヒールの3つです。これらに当てはまる方は、早めの受診や外反母趾予防の靴下の着用、足の親指の運動、整体・整骨での施術が必要です。

当院の施術方法について

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当院の施術方法としては、「足の極み」と、手技で足を中心とした施術をおすすめしています。

「足の極み」では、足の中でも特に下腿(膝から下)を中心に施術を行います。これにより、足の指に関わる筋肉や腱をほぐし、関節の動きを良くすることが期待されます。

手技では、うつ伏せや仰向けの状態で足を中心に指圧を行い、足の筋肉の前面・後面をほぐすことで足のハリ感を軽減し、楽になることが期待されます。

手技で筋肉全体を柔らかくした後、「足の極み」で下腿の筋肉や腱を重点的に刺激し、血流を促進することで、元の正しい位置に戻すことを目指しています。この施術方法は、足の状態を整えるために非常におすすめです。

改善していく上でのポイント

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外反母趾を軽減していくためのポイントは、以下の3つです。

1.定期的な足の親指の運動・ストレッチ
2.ヒールよりも、足の幅にゆとりがあるスニーカーを履く頻度を増やすこと
3.早めに整形外科への受診、整骨院や整体院での施術

足の指の運動に関しては、「タオルギャザー」や「外反母趾に効果が期待できる運動」といったワードでGoogleやYouTubeで検索してみてください。外反母趾の悪化防止や予防に関する動画や記事がたくさん出てきます。

また、ヒールよりも、幅にゆとりのあるスニーカーを履くことも重要です。ヒールは外反母趾の3大要因の一つとされています。お仕事でヒールが必要な場合を除き、できるだけスニーカーを履くことをおすすめします。私個人のおすすめとしては、アシックスやニューバランスなどが良いと思います(笑)

すべての病気やケガに共通して言えることですが、早期発見と早期の対応が非常に大切です。親指の変形を確認した際には、まずは整形外科で診察を受けましょう。外反母趾ではない可能性も考えられます。その後、痛みの緩和やこれ以上の変形を防ぐため、整骨院や整体院での施術を検討されることをおすすめします。